CONCEPT 天平庵とは
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「三輪山を然も隠すか 雲だにも心あらなも隠さふべしや」
額田王

この歌に代表されるように、三輪山は聖なる山として古代から人々に愛されてきました。天平庵も多くの人に愛され、親しみを持っていただけるようにとの願いを込め、この歌を代表歌としました。

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和菓子は日本の歴史や伝統をいまに伝える五感の芸術であると称され、特に聴覚の要素である菓銘は、一層の味わいと風情を高めるものです。 日本最古の歌集・万葉集は花鳥風月や自然の風物などの清雅な日本的感性のものが多く詠われています。現代の日本人の心にも響く万葉集より、できる限り菓銘を付けたいと思います。

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古来より大物主神の鎮まる神山として信仰された三輪山、この古代ロマンを引き継ぎ、自然と人情豊かな三輪の地を出発点として天平庵の第一店舗目である三輪本店は始まりました。中に入ると落ち着いた雰囲気の空間がひろがり、キッチンスタジオからはお菓子を作っている様子はもちろん、できたてのお菓子の甘い香りも楽しむことができます。また店内のカフェからは法隆寺東院の「夢殿」をモチーフとした庭を臨むことができます。